筑紫哲也さんが亡くなって6年が経つのですね。当時『筑紫哲也NEWS23』を毎日見ながら僕は筑紫さんに対して「優柔不断ではっきりと自分の意見を言わない人だなぁ」とちょっと否定的な見方をしていました。でも最近なぜか筑紫さんのことが気になっていたときにこの本を書店で見つけました。筑紫さん
そして本を読み終えた今、自分が当時筑紫さんに抱いていたモヤモヤした気持ちがすっきりしました。

僕は何にもわかってなかった。筑紫さんの言葉や書き物をしっかりと咀嚼できてなかったと自分の無知を恥じ入ります。そこには無私で不屈で不敵なるジャーナリスト・筑紫哲也がいました。
筆者の佐高 信さんは言います。「今、まさに“筑紫不在”が多くの人たちに意識されるようになっている。この時にこそ“筑紫哲也という生き方”を振り返ってみる必要があるのではないか」と。筑紫さんは『決断』より『揺れ』で思いを伝えました。いろいろな考え方があるよと。しかし終始一貫、筑紫哲也であり続けたということに人間力の強さを感じます。

最後に筑紫さんの娘さんがある雑誌に寄稿した中で綴られた筑紫さんの語ったという印象的な一節を引用します。
『人間が一定、有限の時間のなかに生きる者である以上、その間にどこまでいろんな経験をし、いろんなものを見聞するかが、同じ一生を生きる人間の勝負であると思っている。その生き方について、どんな評価を他人がするかは、その大切さに比べれば大したことではない。金や名誉や地位は、あるにこしたことはないが、それを目的にして他のもっと大事なものを失うのは馬鹿げている』

勇気を元気を与えてくれる言葉です。
素敵な先輩です。(キャプテンK)

『不敵のジャーナリスト 筑紫哲也の流儀と思想/ 佐高 信(著)』(集英社新書)について
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